福岡県市民教育賞

一般社団法人 地域企業連合会 九州連携機構

福岡県市民教育賞とは

ご挨拶

会長 中村 量一

明治維新の折、一国の独立は一国民の独立を基本とし、一国民の独立のためには学問が必要と説いたのは福沢諭吉先生です。今日では学問のみならず、幅広い教育が求められています。地域の発展も、個人の将来も教育次第です。夢を抱き目的に邁進する若者がいる一方で、いじめや不登校問題、また社会人のうつ病などに悩むものもいます。福岡県市民教育賞は、若者の育成のため教育に地道に取り組み続けている方々を表彰しようということで始まりました。ささやかな取り組みですが、地域の教育力向上のためお役にたてば何よりです。

市民教育賞の設立について

「この国はいったいどうなってしまったのか・・」このような話題をよく聞きます。今は豊かさボケした「日本病」が蔓延し、「生きる」定義すら教育の柱となっています。
このような情勢の中、(社)福岡県中小企業経営者協会が創立30周年を迎えるにあたり、我々中小企業が社会・地域に対しどのような貢献が出来るのであろうかということを考えた結果、平成15年に褒賞顕彰事業特別委員会を設置し協議を行いました。そして、この国を支えた中小企業が今だからこそ社会的企業活動をベースに広範な地域教育環境の意識の高揚が急務との見地に至りました。
日本社会全体が元気をなくし、「日本人」としての自覚と自信を取り戻すために、そして地域社会全体で教育にかかわるきっかけとして、また、地道に人材育成活動をされている方ひとりひとりに光を当て、ひとりでも多くの方に知って頂くことで、福岡県全体の教育力向上の一助になればとの思いから、「市民教育賞」の設立を提案するものです。
このような観点から、平成15年に実行委員会を設立。実行委員メンバーは福岡教育大学教授の横山正幸氏を委員長に、教育界、経済界を代表する方々10名の実行委員と1名のオブザーバーにより構成されました。この杞憂の実態に、社会正義の旗を高らかに掲げ、歴史に学び、未来と結ぶ新しい地域の経済団体のあるべきモデルとして、この街に、そして人々の心に根付かせたいと願っております。

市民教育賞趣意

地域社会に埋もれた素晴らしい教育者を発掘し、
世に伝え、地域社会全体の教育力向上に寄与する。

地元経済界による対地域向けの新しい事業のモデルとし、
この事業を契機に新たなネットワークを構築する。

本事業により生まれるネットワークで
教育界及び経済界相互の発展を図る。

市民教育賞の種類

教育者奨励賞 教育現場(保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校)で子供たちに感動を与え、夢や志を育む教育実践を行っている教育者
地域社会教育賞 地域社会において、子供たちの健全な育成に力を注いでいる個人または団体
産業教育賞 産業界、企業界で人を育てることを視点とした取り組みを行い、人材の育成について顕著な実績をあげている方